世界一周の装備費はいくら?|夫婦2人・LCC機内に持ち込めるように買うものを選ぶ
2027年4月に夫婦で世界一周旅行に行く「けい」です。
前回は現地交通費をまとめました。今回は、出発前にそろえる装備と荷物の費用をまとめます。宿泊費や食費のように旅のあいだ毎日かかるお金と違って、出発前にまとまって出ていくお金です。毎月の支出ではないので見落としやすいですが、実際に計算してみるとそれなりの金額になりました。
※アイキャッチはAIで作成したイメージです(ChatGPTで生成)。実在の人物を意図したものではありません。
機内持ち込みだけにする理由
今回の旅では、荷物をLCCの機内持ち込みだけに絞って考えています。
理由のひとつは、預け入れ手荷物の追加料金です。LCCでは受託手荷物が有料のことが多く、路線や購入タイミングによって金額も変わります。1回ごとの負担は小さくても、1年間で何度も乗ることを考えると積み重なります。
もうひとつは、荷物が軽いほうが移動しやすいからです。空港に着いてからすぐ動けますし、バスや鉄道の乗り換えでも扱いやすくなります。長期旅行では、荷物が重いほど移動で消耗します。
LCC機内持ち込みの制限目安
機内持ち込みの条件は航空会社ごとに異なりますが、LCCに合わせるなら「重量7kg前後・サイズは3辺合計115cm前後」を基準に考えておくのが無難です。Peachは2個合計7kg・3辺合計115cm以内、Jetstarは手荷物1個と身の回り品1個の合計7kgまでで、メインの手荷物は56×36×23cmまでです。Scootのように2個合計10kgまで認めている会社もありますが、旅全体で見ると7kg基準で考えておいた方がよいと思っています。
今回は夫婦でノートPCを1台だけ持つため、厳格に7kg制限があるLCCでは2人分の荷物を7kg+7kgに振り分けます。トレッキングブーツやフリース、レインジャケットは飛行機に乗る日は着用して調整します。重量のほかに、バッグがパンパンになるとサイズ制限に引っかかる可能性もあるため、詰め方も意識しています。
機内持ち込みだけで動くなら、液体物の制限も気にしておきます。国際線では液体類は100ml以下の容器に入れて、透明の再封可能な袋にまとめるルールがあります。
※ここに記載している航空会社の規定は2026年4月時点の情報です。ご利用前に各社の公式サイトでご確認ください。
旅程から考える気候の幅
日程表を見ると、1年間で相当な幅の気候帯を通ることがわかります。
4月のバンコクの暑さから始まり、ネパールのABCトレッキング(標高4,130m)、5〜6月の中央アジアとコーカサス、7〜9月のヨーロッパの夏へと続きます。アルプス・ドロミテの稜線は夏でも10℃前後です。9月のモロッコは暑く、10月のタンザニアではキリマンジャロ(標高5,895m)の山頂で氷点下になります。11〜12月の中東を過ごしたあと、1月はノルウェーの真冬で、トロムソは極夜のさなかです。そこからパタゴニアの夏(強風と冷たい雨)、赤道直下のガラパゴスとアマゾン、3月のインドへと移ります。
装備は、ネパールの高所からモロッコや中東の暑さ、パタゴニアの強風・冷雨、ノルウェーの真冬まで使えるものにする必要があります。「街歩きだけの旅」とは、自然と選ぶものが変わってきます。
気候の幅とは別に、日程表で旅程を並べたことが装備を決める助けになりました。行きたい場所を単発で見ている段階では「その都度どうにかする」つもりでも、ABC、キリマンジャロ、アルプス、パタゴニア、ノルウェーを同じ1年の中に入れると、持っていくべきものと現地対応でよいものの線引きが必要になります。今回の装備費は、その線引きをしたうえで見積もっています。
特別体験と装備の折り合い
ハードな登山・トレッキングがいくつもある旅です。機内持ち込みに収めながら、どこまで持っていき、どこから現地で借りたり買ったりするかを決めました。
「ABCトレッキング(4〜5月・標高4,130m)」は、フリース・防寒グローブ・ニット帽があれば足ります。トレッキングポールはカトマンズで格安レンタルできるため、荷物には含めません。
「キリマンジャロ(9月末〜10月初め・標高5,895m)」は、マチャメルート7日間で登ります。山頂付近は夜間に氷点下10〜20℃になります。ゲイター・超厚手のダウンパーカー・バラクラバといった装備が必要ですが、現地のツアー会社でレンタルしやすく、ガイドツアー必須の山です。旅のメイン装備として1年間持ち歩く必要はありません。料金にレンタルが含まれるかは会社ごとに違うため、事前に確認します。
「アルプス・ドロミテのハイキング(8月)」は夏山ですが、稜線や山小屋付近では10℃前後になります。フリース+レインジャケットで足りる範囲です。
「パタゴニアOサーキット(1月下旬)」は、トーレス・デル・パイネ国立公園を8日間かけて歩く行程です。レフュヒオ泊やレンタル付きキャンプを選べるため、テントや寝袋を自前で1年間持ち歩かなくて済みます。強風と雨が続く場所です。レインジャケット・レインパンツは防水性能の高いものが要ります。トレッキングポールは現地でレンタルできます。
「ノルウェー(1月上旬)」は、キルケネスからトロムソまでの沿岸船2日間と、トロムソでのオーロラ観賞です。船内は暖かいですが、甲板や寄港地、夜のオーロラ待ちでは氷点下の外気にさらされます。ダウン+フリース+レインジャケット(防風)+グローブ+ニット帽のフル装備になる場面があります。
フリース・レインパンツ・グローブ・ニット帽はパタゴニア・アルプス・ノルウェーの3つの場面で使い回せます。これは持っていくことにしました。
キリマンジャロ用の極寒ダウンやゲイター、各地のトレッキングポール、Oサーキット用のテント・寝袋は持っていきません。「必要な場面が多いものは持つ」「特定の区間でしか使わないものはレンタルや現地手配に回す」という基準で決めました。
私の装備と費用
すでに持っているものは参考価格、新たに買うものは購入予定価格として記載しています。
| カテゴリ | アイテム | 参考価格 | 購入予定価格 |
|---|---|---|---|
| バッグ | バックパック(40L前後) | ― | 32,000円 |
| バッグ | 折りたたみデイパック | ― | 3,500円 |
| 衣類・シューズ | 軽量ダウンジャケット | 20,000円 | ― |
| 衣類・シューズ | ミドルレイヤー(フリースジャケット) | ― | 12,000円 |
| 衣類・シューズ | レインジャケット(防水) | 14,800円 | ― |
| 衣類・シューズ | レインパンツ(防水) | ― | 12,000円 |
| 衣類・シューズ | メリノウール衣類一式(Tシャツ・下着・靴下) | ― | 55,000円 |
| 衣類・シューズ | トレッキングブーツ(ハイカット・防水) | 25,000円 | ― |
| 衣類・シューズ | アウトドアサンダル | 9,000円 | ― |
| 衣類・シューズ | 防寒グローブ | ― | 4,500円 |
| 衣類・シューズ | ニット帽 | ― | 3,000円 |
| 電子機器 | モバイルバッテリー(10,000mAh以上) | 4,000円 | ― |
| 電子機器 | ワイヤレスイヤホン | 20,000円 | ― |
| その他 | 衛生・医療用品まとめ | 5,000円 | ― |
| その他 | 小物・便利グッズまとめ(速乾タオル・南京錠・圧縮袋等) | ― | 5,000円 |
| 合計 | 97,800円 | 127,000円 |
新たに買うものだけで127,000円です。なお、バックパックはその後実際に購入しました。選んだモデルと理由はバックパック購入レビューに書いています。
購入費の半分近くを占めるのがメリノウール衣類一式です。防臭性が高く洗濯回数を減らしやすいため、うまく使えれば持っていく枚数を抑えられる可能性があります。使ってみないとわからないので、いまは「荷物を減らせるかもしれない素材」くらいのつもりでいます。まず1枚国内で試してみて、着心地や乾きの速さを体感してから、持っていく枚数と総額を判断するつもりです。
グレードについては、気候の幅が広い旅なので超軽量(100g/m²前後)は避けて、150〜200g/m²前後で考えています。主要ブランドの分類では、150g/m²が「ライトウェイト(軽量)」、200g/m²前後が「ミッドウェイト(中厚手)」に当たります。インドやサウジアラビアの高温地では蒸れる場面も出てきますが、パタゴニアやノルウェーでも着ることを考えると、この範囲が現実的だと思っています。
妻の装備と費用
| カテゴリ | アイテム | 参考価格 | 購入予定価格 |
|---|---|---|---|
| バッグ | バックパック(40L前後) | ― | 32,000円 |
| バッグ | 折りたたみデイパック | 3,500円 | ― |
| 衣類・シューズ | 軽量ダウンジャケット | ― | 18,000円 |
| 衣類・シューズ | ミドルレイヤー(フリースジャケット) | ― | 10,000円 |
| 衣類・シューズ | レインジャケット(防水) | 14,800円 | ― |
| 衣類・シューズ | レインパンツ(防水) | ― | 12,000円 |
| 衣類・シューズ | メリノウール衣類一式(Tシャツ・下着・靴下) | ― | 50,000円 |
| 衣類・シューズ | トレッキングブーツ(ハイカット・防水) | 22,000円 | ― |
| 衣類・シューズ | アウトドアサンダル | 9,000円 | ― |
| 衣類・シューズ | 防寒グローブ | ― | 4,500円 |
| 衣類・シューズ | ニット帽 | ― | 3,000円 |
| 電子機器 | モバイルバッテリー(10,000mAh以上) | ― | 4,000円 |
| 電子機器 | ワイヤレスイヤホン | 15,000円 | ― |
| その他 | 衛生・医療用品まとめ(女性向けケア含む) | ― | 8,000円 |
| その他 | 小物・便利グッズまとめ(速乾タオル・南京錠・圧縮袋等) | ― | 5,000円 |
| 合計 | 64,300円 | 146,500円 |
新たに買うものだけで146,500円です。
私より多いのは、ダウンジャケットをこれから購入することと、衛生・医療用品に女性向けのケア用品を含めているためです。
共用の装備と費用
夫婦で共有するアイテムです。カメラと変換プラグはすでに持っているため、参考価格のみになります。
| カテゴリ | アイテム | 参考価格 | 購入予定価格 |
|---|---|---|---|
| 電子機器 | カメラ | 80,000円 | ― |
| 電子機器 | マルチ変換プラグ・ケーブル類 | 3,000円 | ― |
| 合計 | 83,000円 | 0円 |
共用アイテムは新たに買うものがなく、今回の出費はありません。
この記事を書いたあと、360度カメラのInsta360 X6(エッセンシャルキット135,000円)を買い足しました。2台の使い分けと撮影データの量は、カメラの記事に書いています。
装備費の合計
| 区分 | 参考価格(所有品) | 購入予定価格 |
|---|---|---|
| 私 | 97,800円 | 127,000円 |
| 妻 | 64,300円 | 146,500円 |
| 共用 | 83,000円 | 0円 |
| 合計 | 245,100円 | 273,500円 |
持っているものも含めた参考総額は約518,600円ですが、これから出ていくお金は273,500円です。
ここまでの費目を合計した夫婦2人・約1年の総額は、世界一周の予算はいくら?|夫婦2人・約1年の費用を総まとめで確認できます。
まとめ
新たに買うものは、夫婦合計で約273,500円です。キリマンジャロの極寒装備とトレッキングポールは現地で借ります。
購入費の中で一番大きいのがメリノウール衣類一式で、夫婦合わせて約105,000円です。国内で使ってみて枚数を絞る可能性もあるので、出発前に試してから決めます。
バックパックはスクランブラー35とクリーブ40の購入レビュー、インナーの候補はモンベルのスーパーメリノウールレビュー、コンタクトは世界一周のコンタクトレンズ記事で詳しく書いています。
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