予算・お金

世界一周の予算の立て方|夫婦2人が「特別費」から積み上げた手順と結果

世界一周の予算を費目別に整理する夫婦の旅行計画イメージ
20xxworldodyssey

世界一周の予算を費目別に見積もり始めてから、総額をまとめるまでに約2か月かかりました。2027年4月に夫婦で世界一周旅行に行く「けい」です。

この記事は、予算シリーズの入口として最初に書いた「予算の考え方」を、シリーズが完結した時点で書き直したものです。当初は考え方だけをまとめていましたが、全費目の試算が終わった今は、どの順番で、何を決めながら積み上げたかという実際の手順を残すほうが、これから予算を組む人の役に立つと考えました。

結論から言うと、私たちは特別費(高額体験)から決めました。その理由と、各ステップで考えたこと、費目ごとの結果を順番にまとめます。

※アイキャッチはAIで作成したイメージです(ChatGPTで生成)。実在の人物を意図したものではありません。


私たちが予算を組んだ順番

実際に進めた順番はこのとおりです。各費目の詳細は、リンク先の記事で確認できます。

順番費目決めたこと結果(夫婦2人)
1高額・特別体験削らない体験を先に確定420万〜600万円
2大陸間航空券長距離便の見積もりとマイルの使い道75万〜153万円
3宿泊費・食費個室基本で293日分を試算487万〜863万円
4現地交通費3種類に分けて試算70万〜124万円
5ワクチン接種候補と土日スケジュール23万〜40万円
6装備買い足し分のみ計上約27万円
7通信費楽天優待回線+現地SIM5万〜7万円
8海外旅行保険問い合わせで絞り込み約72万円
9総まとめ観光費・緊急費を追加約1,430万〜2,190万円(目安2,200万円前後)

並び順の基準はシンプルで、金額が大きく、他の費目の判断に影響するものから先に決めました。


ステップ1|特別費から決めた理由

私たちの旅の目的は、キリマンジャロ登頂、パタゴニアのOサーキット、ガラパゴス、ノルウェー沿岸航路といった高額な体験です。ここを後回しにすると「残った予算でやれる範囲の体験」になってしまい、何のために行くのかが揺らぎます。

そこで最初に、外せない体験だけを見積もりました。結果は420万〜600万円。覚悟のいる金額でしたが、先に確定させたことで、以降の費目を考える土台ができました。

効果は、金額を見たうえで「ここは削らない」と決められたことです。これにより、後の保険比較で「高所の体験をあきらめて安い保険にする」という選択肢を最初から外せました。実際、トレッキングの補償が標高4,000mや5,000mまでという保険は、安くても即座に候補から外しています。ABCトレッキング(約4,130m)とキリマンジャロ(5,895m)に行くと決めている以上、迷う余地がないからです。


ステップ2|航空券は「骨格」だけ先に決める

航空券は、大陸間の長距離便だけを先に見積もりました。域内の細かい移動は後から調整できますが、長距離便は金額が大きく、マイルをどこに使うかで総額が数十万円単位で動くからです。

世界一周航空券(RTW)は、季節を優先した私たちのルートと合わず、ルートを作った段階で個別手配に決めていました。予算のステップで残っていた論点はANAマイルをどの区間に使うかで、2案を比較して現金部分は75万〜153万円という見積もりになりました。


ステップ3|宿泊費・食費は日数が決まってから

毎日積み上がる費目は、ルートの日数配分が決まらないと計算できません。週割りルートからトレッキングや船旅を除いた日常滞在293日を出し、物価の近い地域ブロックごとに単価を置いて積算しました。ブータンだけは宿泊・食事・ガイドが一体のパッケージ料金になるため、別計算にしています。

宿は個室を基本にしました。ドミトリーで切り詰める選択肢もありますが、約1年という日程の長さと年齢的な体力を考えると、毎晩しっかり休めることを優先したほうが現実的だと判断しました。

結果は487万〜863万円。シリーズ最大の費目でした。1日ごとの支出は小さくても、約300日分になると特別費を超えます。ここを試算して初めて、総額の規模感が見えてきました。


ステップ4〜7|残りの費目を順に埋める

ここから先は、見積もりの順番としては前後しても大きな影響はありません。

現地交通費は域内航空券・都市間・都市内の3つに分けて70万〜124万円。ワクチンは23万〜40万円、装備は買い足し分のみで約27万円、通信費は楽天の株主優待回線を軸に5万〜7万円です。

ひとつだけ注意点があるとすればワクチンです。金額は小さめでも、A型肝炎・B型肝炎は3回の接種完了までおおむね6か月かかります。予算と同時に「いつ始めるか」を決める必要があり、私たちは2026年10月開始を目安にしました。


ステップ8|保険は最後になる費目

保険は意図的に最後へ回しました。比較には旅行期間・行き先・アクティビティの全条件が必要で、先に調べても条件が動けば確認のやり直しになるからです。引受の可否や保険料は、調べるタイミングで変わるものでもありません。

ただ、金額は想定外でした。実際に問い合わせると、日本の海外旅行保険は約1年・観光目的・複数国という条件では引受不可が多く、選択肢は想定よりずっと少ない。結果はダイナースの有料保険で約72万円。当初イメージしていた20万円台の海外ノマド保険からは大きく上振れしました。順番として最後にしたこと自体はよかったものの、事前のイメージと実際の金額の差がいちばん大きかったのはこの費目でした。


ステップ9|どこにも属さない費用を最後に足す

費目別の試算には、博物館の入場料のような細かい観光費と、トラブル対応の緊急費が入っていません。総まとめで観光・細かい現地ツアー費50万〜100万円と緊急費200万円を追加し、準備額は約1,430万〜2,190万円、目安として2,200万円前後になりました。


この手順でわかったこと

  • 金額が大きく、他の判断に影響する費目から決めると迷いが減る
  • 毎日積み上がる費目(宿・食)は、ルートの日数確定が先
  • ワクチンは接種完了までおおむね6か月かかるため、金額より先に開始時期を決める
  • 保険は条件が全部固まってからでないと比較できない。最後になるのは構造上当然だが、費目の中では事前のイメージと実際の差がいちばん大きかった
  • 総額は一度では確定しない。費目別に分けておくと、上振れしたときにどこを見直すかがすぐわかる

まとめ

予算の組み方に正解はありませんが、私たちの場合は「目的の費用を最初に確定させる」やり方が合っていました。特別費を先に固めたことで「この体験はやる」という動かない前提ができ、残りの費目はそれに合わせて積み上げていくだけになったからです。

各費目の詳しい内訳と根拠は、冒頭の表からそれぞれの記事で確認できます。総額の考え方と緊急費については総まとめ記事にまとめています。

予算を実際に持ち歩く方法は、世界一周のお金管理の記事で整理しています。


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ABOUT ME
けい
けい
2027年4月に夫婦で世界一周予定。出発前の準備、費用、制度、航空券比較を公式情報と実際の計画に基づいて記録しています。
はじめまして、けいです。35歳、妻と2人で2027年に仕事をやめて世界一周旅行に出発する予定で、その準備の過程を記録するためにこのブログを始めました。 これまでに私はアジア・ヨーロッパ・南米を中心に12カ国以上を旅してきました。妻もチリ・カンボジア・ハワイなど独自のルートで旅をしており、夫婦2人ではインドネシアのブキットワランのようなツアーでは行きにくい場所も含め、ニュージーランド・オーストラリア・シンガポールなども一緒に旅しています。
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