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世界一周のワクチンは何を受ける?|費用・接種回数・東京での土日スケジュールを整理

世界一周旅行のワクチン費用と接種スケジュールを考える夫婦のイメージ
20xxworldodyssey

2027年4月に夫婦で世界一周旅行に行く「けい」です。
世界一周や長期の海外旅行で迷いやすい準備のひとつがワクチンです。必要な種類、接種回数、費用、いつから打ち始めるかが分かりにくく、東京で土日に受けられるかも気になります。そこで今回は、私たちのルート(ネパール・ブータン、タンザニア、ヨーロッパ、中東・中央アジア、南米)を前提に、候補になるワクチン、費用の目安、東京で土日中心に進める接種スケジュールを表で整理しました。

費用の比較は東京医科大学病院の公開料金をベースにし、黄熱だけ東京検疫所の料金で計算しています。実際の総額は、受診するクリニック、使う製剤、診察料によって変わります。どのワクチンを打つかは渡航先や旅のスタイル、個人の接種歴によって変わるので、最終的な判断は渡航外来にご相談ください。

世界一周全体の予算の考え方は、先に書いた「世界一周の予算はどう考える?|夫婦旅の費目別・予算の組み方」で整理しています。

※アイキャッチはAIで作成したイメージです(ChatGPTで生成)。実在の人物を意図したものではありません。


今回の前提

破傷風は単独トキソイドではなく、百日咳・ジフテリアも含むTdapで整理しています。麻しん・風しん(MR)は接種歴次第のため、「追加なし」「1回追加」「2回追加」の3パターンで費用を見られるようにしました。今回のルートで候補に上がりやすいワクチンを大きく整理すると、A型肝炎・B型肝炎・Tdap・ポリオ・腸チフスが中心で、狂犬病はかなり前向きに検討、黄熱はルート次第、日本脳炎とMRは条件次第で加える形になります。ネパールやブータンでは腸チフスや狂犬病の検討が案内されていて、タンザニアでは黄熱は一般には推奨されない一方で入国条件が関係する場合があり、エクアドルはガラパゴス諸島だけの旅行なら黄熱は推奨されません。


どのワクチンを候補にするか

ワクチン今回の判断理由接種回数の目安
A型肝炎接種する途上国全域で候補にしやすい3回
B型肝炎接種するアジア・アフリカなどで候補にしやすい3回
Tdap接種する長期旅行中のけが対策も含めて考えやすい1回
ポリオできれば打ちたい南アジア・アフリカ方面が入るため1回追加
腸チフスできれば打ちたい南アジア・中南米・アフリカ方面で考えやすい1回
狂犬病積極的に検討したい地方滞在・動物接触・医療アクセスを考えると優先度が高い3回
日本脳炎滞在内容しだいで追加南アジアの農村部・屋外活動が多いなら優先度が上がる1回(追加)の想定
黄熱ルートによっては必要南米の一部地域や、黄熱流行国からの入国時に証明書が関係する1回
麻しん・風しん(MR)接種歴を確認して判断2回確認できなければ追加を検討0〜2回

この表は、東京医科大学病院の渡航者向け参考資料と、厚生労働省検疫所が運営する海外渡航情報サイト(FORTH)・米国疾病予防管理センター(CDC)の国別案内をもとに整理しています。黄熱ワクチンの国際予防接種証明書は接種10日後から有効で、その後は生涯有効です。腸チフスは国内未承認のワクチンで、接種できる医療機関が限られます。


費用の目安

以下の合計は、ワクチン代のみで計算しています。診察料や受診基本料は別です。東京医科大学病院では受診基本料が初回3,201円、2回目以降836円で、トラベルクリニック東京でも別途診察料が案内されています。

1人あたりの目安

パターン内容1人あたり
最低限に近い基本形A型肝炎3回、B型肝炎3回、Tdap1回、ポリオ1回、腸チフス1回、黄熱1回約117,230円
基本形+狂犬病上記+狂犬病3回約166,730円
基本形+狂犬病+日本脳炎上記+日本脳炎1回約174,430円
上記+MR1回上記+麻しん・風しん1回約187,630円
上記+MR2回上記+麻しん・風しん2回約200,830円

夫婦2人の目安

パターン夫婦2人
最低限に近い基本形約234,460円
基本形+狂犬病約333,460円
基本形+狂犬病+日本脳炎約348,860円
上記+MR1回ずつ約375,260円
上記+MR2回ずつ約401,660円

試算のベースにした料金は、東京医科大学病院の公開料金でA型肝炎15,950円、B型肝炎6,600円、Tdap11,000円、不活化ポリオ11,000円、腸チフス9,900円、狂犬病16,500円、日本脳炎7,700円、MR13,200円、黄熱だけ東京検疫所の17,680円で計算しています。


接種の流れ

行き先・出発日・滞在期間をある程度固めたら、FORTHなどで渡航先ごとの感染症情報を確認したうえで、トラベルクリニックや渡航外来を予約するのが基本の流れです。黄熱は指定機関での接種になるため、他のワクチンとは別枠で動く必要があります。

受診時は問診票への記入と医師の診察があり、渡航先・旅程・持病・これまでの接種歴を伝えながら必要なワクチンと接種間隔を相談します。複数回接種が必要なワクチンは、標準的な間隔に沿って続けて受けます。東京医科大学病院でも、出国までに少なくとも2回目まで終えることが勧められています。


土日中心の接種スケジュール(2027年4月20日出発の場合)

A型肝炎は「2〜4週後・24週後」、B型肝炎は「4週後・20〜24週後」、狂犬病は「7日後・21〜28日後」という標準的な間隔に合わせています。黄熱は東京検疫所の都合で火曜午後に設定しています。

麻しん・風しん追加なしの場合

日程接種内容メモ
2026年10月3日(土)A型肝炎1回目、B型肝炎1回目、Tdap、ポリオまず基礎の多い日にまとめる
2026年10月10日(土)狂犬病1回目、腸チフス1週間後に狂犬病開始
2026年10月17日(土)狂犬病2回目、日本脳炎日本脳炎を追加するならここ
2026年10月31日(土)A型肝炎2回目、B型肝炎2回目、狂犬病3回目10月分の仕上げ
2027年2月23日(火)黄熱東京検疫所想定
2027年3月20日(土)A型肝炎3回目、B型肝炎3回目出発前の最終回

麻しん・風しんが必要な場合の追加日程

必要なパターン日程接種内容
1回追加でよい場合2026年11月14日(土)MR 1回
2回必要な場合2026年11月14日(土)MR 1回目
 2026年12月12日(土)MR 2回目

MRを追加する場合も、この日程なら黄熱(2027年2月)まで十分な間隔を確保できます。

黄熱の予約について:東京検疫所の黄熱ワクチンは毎週火曜日午後の完全予約制で、予約は接種希望日の1か月前の月曜から受け付けています。接種日から2か月以内に出発する方が対象です。今回は2027年4月20日出発の想定なので、2027年2月23日の接種なら予約条件と有効化(接種10日後)の両方に無理がありません。より早く動けるなら、A型肝炎・B型肝炎の1回目を前倒しして余裕を作ることもできます。


土日に動きやすい接種先(東京)

医療機関土日祝日特徴
トラベルクリニック東京あり休診土曜10:00〜18:30、日曜10:00〜12:00・13:00〜18:30。主要ワクチンの料金表あり
東京ビジネスクリニック八重洲北口院ありあり年中無休9:00〜21:00。土日祝も動きやすい。黄熱は取扱なし
東京検疫所なしなし黄熱専用。毎週火曜午後、完全予約制

黄熱だけは東京検疫所など指定機関で考える必要があります。


どこまで受けるか

受け方向いている考え方1人の目安
基本形まず必要度の高いものを優先したい約117,230円
基本形+狂犬病トレッキング・地方移動・動物接触を重く見る約166,730円
基本形+狂犬病+日本脳炎ネパール・ブータンで地方部や屋外活動が多い約174,430円
上記+MR接種歴が1回または不明約187,630〜200,830円

今回のルートなら、「基本形+狂犬病」を軸にして、ネパール・ブータンの滞在内容しだいで日本脳炎を追加し、母子手帳でMRが2回確認できなければMRを足す、という順番で考えると整理しやすいでしょう。ネパールやブータンでは腸チフスや狂犬病の検討が案内されていて、国際旅行者全般では麻しんの十分な接種も勧められています。


これまでの予算シリーズを足し合わせると

航空券宿泊費・食費現地交通費の考え方は、それぞれ別記事で前提を整理しています。

ここまでの記事で積み上げてきた費目に、今回のワクチン費用を加えるとこうなります。

費目金額目安(夫婦2人)記事
高額・特別体験420万〜600万円特別費の記事
大陸間航空券75万〜153万円航空券の記事
宿泊費・食費487万〜863万円宿泊費・食費の記事
現地交通費70万〜124万円現地交通費の記事
ワクチン接種費約23万〜40万円本記事
小計約1,075万〜1,780万円

ワクチン費用は他の費目と比べると小さく見えますが、全額自己負担で、接種回数が多いほど積み上がります。出発前の一時的な出費として、早めに予算に組み込んでおく方が考えやすいです。引き続き、残りの費目(海外旅行保険、装備費、通信費、予備費など)もまとめていく予定です。


まとめ

  • 今回のルートでの軸はA型肝炎・B型肝炎・Tdap・ポリオ・腸チフスの5つ。狂犬病はかなり前向きに検討、日本脳炎は旅の中身しだい、MRは接種歴を確認してから追加、黄熱はルートと入国条件しだいで判断します
  • 費用の目安は1人あたり約11.7万〜20.1万円、夫婦2人で約23万〜40万円
  • A型肝炎・B型肝炎は3回完了までおおむね6か月かかるため、2026年10月スタートをひとつの目安にすると組みやすくなります
  • 黄熱は東京検疫所で毎週火曜午後のみ。予約は接種希望日の1か月前の月曜から受け付けで、接種日から2か月以内に出発する方が対象
  • 土日に接種を進めるなら、トラベルクリニック東京や東京ビジネスクリニック八重洲北口院のような土日対応の接種先を使い、黄熱だけ平日に分ける考え方が現実的です

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出典・参考URL

※この記事に記載している費用はあくまで目安です。ワクチン接種は自由診療のため医療機関ごとに料金が異なります。接種スケジュールや推奨内容は渡航先・渡航期間・個人の接種歴によって変わります。最終的な内容は受診するトラベルクリニックや医療機関に確認を取りましょう。

ABOUT ME
けい
けい
2027年4月に夫婦で世界一周予定。出発前の準備、費用、制度、航空券比較を公式情報と実際の計画に基づいて記録しています。
はじめまして、けいです。35歳、妻と2人で2027年に仕事をやめて世界一周旅行に出発する予定で、その準備の過程を記録するためにこのブログを始めました。 これまでに私はアジア・ヨーロッパ・南米を中心に12カ国以上を旅してきました。妻もチリ・カンボジア・ハワイなど独自のルートで旅をしており、夫婦2人ではインドネシアのブキットワランのようなツアーでは行きにくい場所も含め、ニュージーランド・オーストラリア・シンガポールなども一緒に旅しています。
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