世界一周のお金管理はどうする?|Wise・Revolut・クレジットカードと現金の使い分け
2027年4月に夫婦で世界一周旅行に行く「けい」です。
予算の計算をひと通り終えたら、次に気になってきたのが「旅先で実際どうやって払うのか」でした。いくら貯めても、現地で支払えなければ意味がありません。
航空券やホテルはクレジットカードで済みます。問題はその先で、地方の小さな店やローカルバスではカードが使えないこともありますし、AMEXやDinersだと断られる場面も出てくるでしょう。かといって、現金を多く持ち歩くのは盗難が心配です。
そこで、Wise・Revolut・IDAREの3つをひと通り調べ、世界一周中のお金管理として、クレジットカード、現地ATM、現金をどう使い分けるかをまとめました。
予算の組み方は、先に世界一周の予算の立て方|夫婦2人が「特別費」から積み上げた手順と結果に書きました。この記事では、その予算を旅先でどう動かすかに絞ります。
※この記事は公開日(2026年6月7日)時点の情報をもとにしています。カードの手数料、補償条件、為替手数料、ATM手数料は変わることがあるため、出発前に公式サイトで再確認します。
※アイキャッチはAIで作成したイメージです(ChatGPTで生成)。実在の人物を意図したものではありません。
Wise|現地通貨決済と海外ATM引き出しの主力候補
Wiseは、旅の間の現地通貨決済とATM引き出しの主力にするつもりです。
アカウント自体は月額無料で、物理カードを作るときだけ発行手数料がかかります。現地ATMで現金を下ろすので、物理カードは作っておきます。
| 見ること | Wise |
|---|---|
| 役割 | 現地通貨決済、ATM引き出し |
| 月額費用 | 無料 |
| 物理カード | 発行手数料あり |
| ATM引き出し | 月25,000円相当まで無料枠あり |
| 注意点 | 無料枠を超えると固定手数料と割合手数料がかかる。ATM側の手数料は別 |
いいところは、現地通貨でそのまま払えることです。街でのカード決済も、ATMでの少額の引き出しも、この1枚で足りそうです。
ただ、ホテルのデポジットや高額ツアーの支払いには使いにくそうです。Wiseはデビットカードなので、決済した時点で残高から引かれます。返金待ちや一時的に残高が拘束されるような支払いだと、クレジットカードの方が安心です。
Wiseの役割は、現地での日々の支払いです。大きな出費はクレジットカードに任せます。
Revolut|Wiseの予備にする無料プラン
Revolutも、Wiseと同じく現地決済とATM引き出しに使えます。
無料のStandardプランで十分。こちらも物理カードを作り、現地ATMでの引き出しに備えます。
| 見ること | Revolut Standard |
|---|---|
| 役割 | Wiseの予備、現地決済、ATM引き出し |
| 月額費用 | 無料 |
| ATM引き出し | 月25,000円相当まで無料枠あり |
| 外貨両替 | Standardは月300,000円相当まで追加手数料なし |
| 注意点 | 週末の両替や無料枠超過に注意 |
ATMとの相性や、カード会社側でいきなり止められるといったトラブルは、行ってみないと分かりません。Wiseが使えないATMではRevolutを試す。片方が使えなくても、もう片方で切り抜けられるようにしておきたいのです。
Standardプランの外貨両替は、平日ならまず問題なさそうです。週末や無料枠を超えた分には手数料がかかるので、まとまった金額を動かす前に確認します。
IDARE|海外ATMで現金を下ろせないため今回は使わない
IDAREも候補として調べてみました。
Visaプリペイドカードなのでチャージしたぶんだけしか使えず、使いすぎの歯止めになります。クレジットカードの利用枠を直接使わなくて済むのも安心です。
ただ、今回は見送ることにしました。
決め手は、現地ATMから現金を下ろせないこと。公式ヘルプにも「入金した残高は出金できない」とはっきり書かれています。
旅の途中では、カード決済に加えて現地通貨の引き出しも必要になります。そこはWiseとRevolutでカバーできます。高額決済はクレカ、日常の支払いと現金の引き出しはWise・Revolutで足ります。ここにIDAREを足すと、持ち歩くカードと管理する残高が増えてしまいます。
クレジットカードの海外事務手数料
手元にある主なクレジットカードは、この4枚です。
| カード | 海外利用時の手数料目安 | 旅での役割 |
|---|---|---|
| Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード | 外貨取扱手数料 3.5% | ホテル、航空券、高額決済 |
| ANAダイナース スーパーフライヤーズカード | ダイナースブランドの外貨加算 2.0% | 航空券、ANA系の決済、高額決済 |
| JALカードSuica CLUB-Aゴールド | JALカードSuicaはJCB基準で1.60% | JAL系の決済、保険確認用 |
| エポスゴールドカード | 海外利用に係る事務処理費 3.85% | Visa決済の予備 |
アメックスの外貨取扱手数料は3.5%。海外向けとしては高めの部類です。それでもMarriott Bonvoy アメックスはホテルや大きな買い物の管理がしやすいので、ホテル予約では引き続き使います。
ANAダイナースは外貨加算2.0%と、アメックスより低めです。Dinersは断られる店がけっこうあるので、航空券やANA系など使える場所で使います。
JALカードSuica CLUB-Aゴールドは、公式ページによればJCBの基準レートに1.60%を上乗せした換算とのこと。数字は悪くありませんが、JCBは地域によって使える店の差が大きいのが難点です。
エポスゴールドは唯一のVisaで、どこでも使えるので外せません。事務処理費は3.85%と安くありませんが、AMEXやDinersが使えないときの予備として持っていきます。
なお、どのカードで払うときも現地通貨建てを選びます。日本円建てにすると店やATM側の独自レートで換算され、たいてい割高になるからです。
世界一周中のお金管理はどう使い分けるか
調べたことを踏まえて、こんなふうに役割分担しました。
| 場面 | 使うもの |
|---|---|
| 航空券・ホテル・高額ツアー | Marriott Bonvoy アメックス、ANAダイナース |
| JAL系の支払い・保険確認 | JALカードSuica CLUB-Aゴールド |
| AMEXやDinersが使えない店 | エポスゴールドVisa、Wise、Revolut |
| 日常のカード決済 | Wise、Revolut、エポスゴールドVisa |
| 現地ATMでの現金引き出し | Wise、Revolut |
| 緊急時 | 予備カード、少額現金、クレジットカードのキャッシング |
大きな支払いは、基本的にMarriott Bonvoy アメックスかANAダイナースに集約します。
世界一周では航空券・ホテル・現地ツアーと、1回あたりの金額が大きい出費が次々に出てきます。カードの特典条件を満たす意味でも、この1年は大きな決済をクレジットカードにまとめる方がよさそうです。
しかも航空券やホテルは予約変更や返金がついて回るので、クレジットカードのほうが向いています。
手数料面では、WiseやRevolutが有利な場面もあります。それでも高額決済は、利用枠・補償・ポイント・明細管理・トラブル時の相談先まで含めて、クレジットカードを選びます。
日常決済はWise・Revolut・Visaを使う
旅先の日々の支払いは、Wise・Revolut・エポスゴールドVisaの3枚で回します。
想定しているのは、スーパー、カフェ、レストラン、配車アプリ、観光施設、ちょっとしたオンライン予約あたり。
このあたりはAMEXやDinersだと弾かれることが珍しくありません。街の食堂、スーパー、バス会社、ローカルな宿、小さな観光施設では、やはりVisaやMastercardの方が確実です。
WiseやRevolutは、こうした店で支払いに困らないための備えです。
海外ATMでは必要な分だけ現金を引き出す
旅の間も、完全なキャッシュレスにするつもりはありません。
国によっては現金がないと困る場面があるからです。ローカルバス、チップ、トイレ、屋台、小さな宿、現地ツアーの残金など、現金が要る場面は多いです。
とはいえ、大金を持ち歩く気もありません。基本は、現地ATMでその都度必要なぶんだけ下ろします。
| サービス | 現地ATMでの現金引き出し |
|---|---|
| Wise | できる |
| Revolut | できる |
| クレジットカード | 海外キャッシングとして使える場合あり |
ATMでも「日本円で決済しますか?」と聞かれることがあります。ここも現地通貨を選びます。
バリのATMでWiseを使ってみた(2026年9月追記)
2026年9月、バリ島に行く機会があったので、この記事で決めた使い分けを初めて海外で試してきました。デンパサールのサークルKにあるBCA(Bank Central Asia)のATMで、Wiseカードで500,000ルピアを下ろしています。
使ったのは家族名義のWiseカードで、発行はニュージーランド。残高はNZドルで持っていたので、引き落としもNZドルでした。日本発行のカードとは無料枠の条件が違います。
画面の流れ
英語表示にできるので、迷うところはありませんでした。
| 順番 | 画面 | 操作 |
|---|---|---|
| 1 | カード挿入 | Wiseカードを入れる |
| 2 | 暗証番号 | PINを入力する |
| 3 | 言語選択 | Englishを選ぶ |
| 4 | 金額選択 | 500,000ルピアを選ぶ |
| 5 | 口座の種類 | SAVINGを選ぶ |
| 6 | レシート | 印刷するかを選ぶ |





口座の種類は「SAVING」。普通預金から下ろす、という意味です。Wiseは銀行口座ではありませんが、これで現金は出てきます。
日本円建てを勧めてくる画面(DCC)は出ませんでした。
手数料とレート
Wiseアプリの明細です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 引き出した金額 | 500,000ルピア(約4,430円) |
| 引き落とし額 | 48.38NZドル(約4,450円) |
| うち両替手数料 | 0.15NZドル(約14円) |
| レート | 1NZドル=10,367ルピア |
※円換算は、2026年9月4日の欧州中央銀行の参照レート(1NZドル=91.92円、1円=112.87ルピア)で計算しています。
48.38から手数料の0.15を引くと48.23NZドル。レートの10,367を掛けると、ほぼ500,000ルピアです。ATM側の上乗せはありませんでした。
ニュージーランド発行のWiseカードは、月400NZドルまでATM引き出しが無料で、超えた分に2.69%。今回は無料枠の中なので、かかったのはNZドルからルピアへの両替手数料0.15NZドル(約0.3%)だけです。
日本発行のカードなら月25,000円まで無料、超えた分に100円+1.75%です。
※この節のWiseの手数料条件は、2026年9月6日に公式サイトで確認しています。
現金とカードは夫婦で分けて持つ
ひとつの財布に全部まとめると、盗まれたら全部なくなります。
夫婦2人旅なら、カードも現金も2人で分散して持ちます。
| 持つ人・場所 | 持つもののイメージ |
|---|---|
| 私 | 高額決済用カード1枚、Wise、現金少額 |
| 妻 | 高額決済用カード1枚、Wise、Revolut、現金少額 |
| 別保管 | 予備カード、日本円・米ドル、緊急連絡先 |
具体的な組み合わせは出発前に決めます。
現金は現地通貨に加えて、少額の米ドルと日本円も別々に持っておくつもりです。大金は持ちませんが、ATMが使えない日やカードが止まった日に、数日しのげる分は残しておきます。
出発前に確認すること
お金まわりの準備は、出発前に済ませておきます。
| 確認項目 | 見ること |
|---|---|
| クレジットカードの利用枠 | 航空券・ホテル・ツアー決済に足りるか |
| 海外利用設定 | 海外利用制限、不正検知の設定 |
| 暗証番号 | ATMやIC決済で必要 |
| Wise・Revolutの物理カード | 発行、有効化、暗証番号確認 |
| アプリログイン | 二段階認証、電話番号、スマホ紛失時の対応 |
| 緊急連絡先 | カード停止、再発行、保険会社 |
| 現金の初期準備 | 日本円、米ドル、到着国の現地通貨 |
バーチャルカードはオンライン決済には便利ですが、現地ATMで現金を下ろすには物理カードが基本です。スマホ決済に対応したATMもありますが、国やATMによって対応が違うので、旅では頼りすぎないようにします。
まとめ|世界一周のお金管理は分散しておく
メインはWiseで、現地通貨の支払いとATM引き出しに使います。Revolutは予備です。
クレジットカードは、手数料がかかっても高額決済で使います。
旅先では、手数料の安さに加えて、一つが止まっても別の手段で切り抜けられることを重視します。予備があることが安心につながります。
お金の準備は、予算を貯めたあとに支払い手段まで決めて完了です。現地で立ち往生しないよう、カードを分散させ、現地通貨を引き出せる手段をそろえてから出発します。
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出典・参考URL
- Wise「Getting started with the Wise card」
- Wise「ATM withdrawal structure and fees」
- Wise「Card fees」(ニュージーランド)
- Wise「What if I spend money in a currency that I don’t have in my account?」
- Frankfurter(欧州中央銀行の参照レート)2026年9月4日 NZD→JPY・IDR
- Frankfurter(欧州中央銀行の参照レート)2026年9月4日 JPY→IDR
- Revolut「Standard plan」
- Revolut「Fees for card payments in a foreign currency」
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